2010年7月21日
【プロ野球】鳥谷 逆転サヨナラ弾
阪神 5−4 広島 (20日、甲子園)
◇

阪神ベンチの執念を乗せた白球が闇夜に舞い上がり、左翼ポール際へ吸い込まれた。延長十回、2点を勝ち越され、敗色濃厚だったその裏に鳥谷が逆転サヨナラ弾。生還したヒーローを金本が何度も抱きしめる。真弓監督も「すごい勝ち方だよ。めったにない」と顔を紅潮させた。
「打った瞬間いったと思った」と鳥谷。最近4試合は17打数2安打と不調で、この試合もここまで4打席無安打。十回に1点差に迫り、なお無死一塁。「バントもあると思った」と明かす。それでも指揮官は「何としかしてくれると思っていた」。打てのサインを意気に感じた背番号1。「(前の)4打席のことはもう頭になかった」。自分を信じてバットを振り抜いた。
脇役の集中力も光る。十回、先頭の代打の林がバックスクリーンへ1点差に迫るソロ。続く関本も中前打。「いつもしっかりと準備しているから」と林は強調する。阪神の代打陣は他球団に比べても経験豊富な選手が多い。出番は限られているが、緊迫した場面に臆(おく)することなく、自信を持って打席に立つことができた。
巨人との激しいマッチレースで、下位への取りこぼしは許されない中、土壇場からよみがえった。「1点、2点なら(今季の打線は)何とかできる。苦しい中で勝てたのは大きい」と鳥谷。巨人も負けず、首位奪回こそならなかったが、確かな勢いをつかむ一勝になった。
(丸山和郎)
【写真説明】<阪神—広島>延長十回、レフトへサヨナラ2ランを放った阪神の鳥谷(1)。バンザイしながら、、祝福の輪に飛び込む(河田一成撮影)
(2010年7月21日 09:22)
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