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「紙」の本 子供の囲い込み本腰 トーハンや書店 30・31日フェア

 書籍取り次ぎ大手、トーハンの取引先書店らでつくる近畿1府3県のトーハン会は30、31の両日、大阪市北区のトーハン大阪支社で、児童書フェア「こどもの本ブックフェア2010」を開催する。児童書や保育・教育図書など3万冊以上が一堂に集まる大規模な催しは、大阪では16年ぶり。電子書籍の普及などで既存の書店が逆風にさらされる中、将来の読者となる子供の囲い込みに乗り出す。

 同フェアは大阪、兵庫、奈良、和歌山の書店経営者らで組織する地域のトーハン会が共同で開催。約1万5千種の児童書などを展示、販売する。人気児童書「となりのせきのますだくん」の著者、武田美穂さんとのワークショップや、隠し絵・迷路絵本で人気の高い香川元太郎氏による「迷路絵本あそび」などのイベントも開く。

 大阪トーハン会の鎌苅一身会長は「本を手にとって読む楽しみを子供に伝えるのが、地域の書店の将来にとっても不可欠」と16年ぶりの大型イベント開催に踏み切った理由を説明する。

 携帯電話やインターネットの普及に伴う書籍離れによる出版不況で、出版市場は平成21年に2兆円の大台を割り込んだ。

 その影響を最も受けているのが地域の書店だ。ネット通販大手のアマゾンやリサイクル書店チェーンのブックオフなど新たな書店流通業態の台頭で競争が激化。全国の書店調査を行う出版社のアルメディア(東京都豊島区)の調査によると、平成12年に全国で2万1922店あった書店は、年々減少を続け、今年1月時点では29・3%減の1万5519店となった。

 さらに米アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」発売に伴う電子書籍の普及を視野に、講談社や新潮社、集英社など国内の主要出版社21社が今年2月に「日本電子書籍出版社協会」を発足。中小規模の書店にとって「かつてない逆風」(鎌苅会長)となっている。

 「児童向けの書籍は機器操作などが妨げとなり、最後まで電子化にそぐわないジャンル」(同)と見ており、今回のフェアを将来の読者の開拓と販売する書籍ジャンルの囲い込みの両面につなげる考えだ。

 同フェアのイベント参加には事前登録が必要。問い合わせはトーハン大阪支店(電話06・6453・2509)。

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