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【寅の番】 マートン「死球ゼロ」の理由

 打撃ベストテン3位の好成績でオールスターに初出場するマートンが「自分でもはっきり理由がわからないんだ」と首をひねるのは、これまで死球が1個もないこと。「日本の投手は新外国人選手にはインコースを強気で攻めてくる」と聞かされていたからだ。

 打撃10傑に入っている打者で、マートンのほかに死球がないのはトップに立つ平野(阪神)、2位の和田(中日)の2人だけ。3人とも高打率を残している一方、16個で「死球王」のガイエル(ヤクルト)は規定打席に達している選手ではワーストの打率29位というのは興味深いところだ。

 死球が多い選手はホームランバッター、インコースが苦手、よけるのが下手といった特徴があり、かつて西武、巨人などで活躍した清原はすべてに該当したのは記憶に新しい。

 マートンは「ボクは、バッターボックスの後ろの方に立つから、体の近くに投げてもボール。だから投手も投げてこないのだと思う。もちろん、よけ方がうまいことや、インコースを苦にしていないこともあるけどね」と死球と無縁の自分を分析する。

 木戸ヘッドコーチは「あの前屈(かが)みの構えで胸元を投げにくいのかもしれない」といえば、阪神OBのある野球評論家も「すごい数字を残しているから、悪く言えば狙われてもおかしくない。日本の投手はやさしいな」。在京球団の某主力投手の言い分は「インコースを投げているつもりだが…」だった。

 マートンは「これから死球が増えるかもしれないね。この話題は大きく取り上げてほしくないんだ」とクローズアップされるのを嫌った。球宴明けの後半戦、阪神打線のキーマンに対する攻めは変わるか、注目される (三木建次)
 

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