2010年7月29日
「町工場のおやじ」奮闘記刊行 守口の電気自動車プロジェクト
板金会社社長、大阪弁でつづる
大阪府守口市の町工場などが共同で製作した電気自動車「Meguru」の完成までの奮闘記「町工場のおやじ、電気自動車に挑む」=写真=が刊行された。デザイナーとの葛藤(かっとう)、資金不足、時間との戦い…。次々にふりかかる難題にどう立ち向かったのか。ありのままを伝えたいと大阪弁で泣き笑いの日々をつづっている。
この本は情報誌づくりなどを手がける「組立通信」社(大阪市北区)が編集発行。電気自動車ができるまでの過程を、プロジェクトリーダーである淀川製作所の小倉庸敬(おぐらのぶゆき)社長の目を通して語る。「気取った言葉は不要」という小倉社長の要望で、大阪弁の一人称で執筆された。
守口、門真両市は大手家電メーカーの「企業城下町」とも呼ばれ、多くの下請け工場がある。しかし、大企業の生産拠点が海外へ移転するなど地元産業は空洞化、長引く不況に世界金融危機も追い打ちをかけた。そんな逆境の下、守口にある板金加工会社の小倉社長が「不況と一緒に沈没してたまるかい」と、「家電の町」ならではの電気自動車(EV)の開発に着手した。
とはいえEVそのものは新しい技術でも画期的な発明でもない。そこで、こだわったのがデザイン。「女の人がカワイイと言うような」斬新な車だった。
小倉社長の会社など4社で「あっぱれ!EVプロジェクト」と銘打ったチームを立ち上げた。
しかし、府の助成金申請が通ってしまったため、半年のうちに製作し成果をあげなければならなくなった。さらに、設計図はなく部品や材料も試行錯誤。妥協を許さないデザイナーと職人たちとの“仁義なき戦い”、膨れ上がる予算で不足する資金…。
「極限」とも言える状況のなかで小倉社長の“語り口”が織り成すユーモアが絶妙。ハピネス☆ヒジオカさんのほのぼのとしたイラストも“哀しくてオモロイ”雰囲気を伝えている。
同書は税込み1500円。問い合わせは組立通信(電話06・4802・0200)。
(2010年7月29日 10:15)
Category:がんばれ!!ものづくり日本, ビジネス, 当番のオススメ, 暮らしと文化
関連記事
2010.08.17
2010.04.06
2011.12.07
2011.12.05
2011.11.17
この記事と同じカテゴリの最新記事
2011.12.09
2011.12.07
2011.12.01
2011.11.22
2011.11.18


