2010年7月30日
マンションに2児遺体 大阪 母親?23歳住人不明
30日午前1時15分ごろ、大阪市西区南堀江の11階建てマンションで「部屋の中から異臭がする」と110番通報があり、駆けつけた西署員が、3階の部屋で幼児2人の遺体を発見した。西署は死体遺棄の疑いがあるとみて捜査。住人で母親とみられる風俗店勤務の女性(23)が所在不明になっており、行方を捜している。
捜査関係者によると、遺体は3歳女児と2歳ぐらいの男児の姉弟とみられる。死後数週間以上経過しているとみられ、腐敗し一部白骨化していた。午後に司法解剖して死因を調べる。
女児と男児はワンルームの部屋の真ん中であおむけに横たわっていた。ともに全裸でやせており、目立った外傷はなかった。部屋の窓は閉め切られ、玄関は施錠されており、エアコンや電灯はついていなかった。
異臭がしたため、マンションの管理人が、女性が勤める大阪・ミナミの風俗店に連絡。部屋を訪れた店の男性従業員(30)が110番した。部屋は、店が従業員用の寮として借りていた。店関係者が女性に電話で連絡を取った際、「三重県にいる。子供をほったらかしにしているので死んでいるかもしれない」と話したという。店関係者には育児ノイローゼを訴えており、約1週間前から出勤していなかった。
マンション住民によると、遺体が見つかった部屋では、冬ごろから複数の幼い子供が、連日、悲鳴のような泣き声を上げていたが、1カ月ほど前から聞こえなくなったという。
大阪市によると、この部屋については今年3月以降、虐待の通報が計3回あり、職員が5度家庭訪問したが応答がなかった。
現場は、市営地下鉄四つ橋線四ツ橋駅の南西約300メートルで、若者に人気の衣料品店や雑貨店などが立ち並ぶ地域。
やせこけ寄り添い 失跡女性「死んでるかも」
やせこけた幼い2人は、ワンルームマンションの一室で寄り添うように倒れていた。大阪市西区で30日未明、幼児2人が遺体で見つかった事件。ごみが散乱する室内に全裸で横たわり、一部白骨化するなど長期間放置されていた。母親とみられる女性(23)は、同僚にネグレクト(育児放棄)を認め「ほったらかしているから、死んでいるかも」と言い残したという。大阪市も5回にわたって家庭訪問したが、異常を発見できなかった。
「子育てをどうしたらいいか分からない。死にたい」。関係者によると、女性は勤務先の風俗店従業員に育児の悩みを相談し、約1週間前から欠勤していた。遺体発見の直前に、この従業員が電話を入れると「ごみだらけやから(部屋は)見に行かんといて」と告げ、子供が死んでいることをほのめかした。
「ここ1カ月は夜泣きが聞こえなかった。もしかしたらとは思っていたが…」。同じ階に住むアルバイトの男性(27)は、こう言って肩を落とした。
現場の部屋は「ごみ屋敷同然」といい、ベランダには大量のごみが積み上げられていた。ひどい異臭で、窓も開けられない状態だったという。
また、悲鳴に近い子供の泣き声が、昼夜を問わず廊下に響いていた。2軒隣に住む女性(27)は「尋常じゃなく眠れないくらいだったが、6月ごろからやんでいた。もしかしたら虐待かな、と管理会社に連絡した」と打ち明け、「本当にショックです。どうにかしてあげたかった」。
マンションがある南堀江地区は、大阪有数のファッション街で、多くの若者が通りを行き交う。一方で住人の入れ替わりは激しく、交流はほとんどない。
大阪市の児童虐待ホットラインには今年3月以降、この部屋から「子供の泣き声がする」という通報が相次いで寄せられていた。こども相談センターの職員らが5月中旬までに計5回家庭訪問したが、インターホンに応答はなく、声も聞こえなかったため、連絡するようメモを残して立ち去っていた。センター担当者は「できる対応はした。結果は残念で、重く受け止めている」とコメントした。
5月中旬には、マンション住民から虐待を疑う110番通報が寄せられていたが、現場に向かった西署員も異常を確認できなかった。一方、女性の勤務先の風俗店は報道陣に「何も分からない」と繰り返した。
(2010年7月30日 14:07)
Category:社会
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