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和の電気自動車 来春発売 3人乗り100万円未満、大阪の町工場など

4月にお披露目されたEVの試作車「Meguru」。100万円未満の低価格で発売を目指す=大阪府門真市

 大阪府守口市の金属加工業、淀川製作所などの中小企業4社が共同開発した和風の電気自動車(EV)が、来年3月末をめどに発売されることが31日、分かった。京都大学発のベンチャー企業も来春からのEV量産を目指しており、関西から相次いで大手自動車メーカー以外が初めてEVの量産・販売に乗り出す。

 試作車の「Meguru(めぐる=環)」は、淀川製作所などの町工場や設計事務所でつくる「あっぱれEVプロジェクト」が今年3月に完成させた。全長約2・5メートル、幅1・15メートル、高さ1・6メートルと、軽自動車よりさらに小さい3人乗りの三輪車。

 リチウムイオン電池を搭載し、家庭用コンセントで1時間充電すれば約40キロの距離を走行でき、最高時速は40キロという。

 最大の特徴は牛車をイメージした丸みを帯びた車体。朱色の漆塗りで、屋根の内側に和紙、床に竹を敷き詰めたほか、ドアを巨大な扇子にするなど「徹底して日本製と日本的なデザインにこだわった」(淀川製作所の小倉庸敬(のぶゆき)社長)という。

 道路運送車両法などでは「側車付軽二輪」などと定義され、車検は不要。大手自動車メーカーのEVとは一線を画した「手軽な乗り物」として売り出す。

 試作費で約200万円もかかったが、小型のガソリン自動車に対抗するため市販車の価格は100万円未満を目指す。車台やモーター、電池はアジア各国のメーカーから安く調達し、漆塗りをオプション化することで価格を抑える。

 エコカーとして自治体や企業に売り込むほか、京都などの観光地でタクシーとして使われることを想定しているという。小倉社長は「こういうプロジェクトは試作して花火を打ち上げるだけで終わってしまうケースが多いが、事業化につなげないと中小企業は元気にならない」と意気込む。

 関西には充電池世界1位の三洋電機や、パナソニック、シャープなど大手電機メーカーが集積し、世界に誇れる技術を持つ下請け企業も多い。EVが大阪の「地場産業」として発展する可能性は大きい。

【写真説明】4月にお披露目されたEVの試作車「Meguru」。100万円未満の低価格で発売を目指す=大阪府門真市

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