2010年8月21日
AO・推薦入試マニュアル本 大阪電通大高校教諭が出版 受験生の強い味方に

個性や意欲を重視したAO(アドミッション・オフィス)入試や推薦入試による学生獲得の比率が各大学で高まるなか、両入試の合否判断のポイントの一つとなる志望理由書の書き方を紹介する「完全マニュアル」を、大阪府守口市の高校の教諭が出版した。現役教諭によるこうした“攻略本”は、これまでほとんどなかったといい、両入試で進学を目指す受験生の強い味方となりそうだ。
マニュアル本を出版したのは、大阪電通大高校の国語科教諭、内田悟さん(41)。キャリア19年で「教師になったころは、AO入試などはまだ一般的でなかった」と話す内田さんは、17~19年度に担任となった際、教材の必要性を痛感したという。
受け持ったクラスのほとんどはAO・推薦入試に挑む生徒で、受験指導上、両入試への対応は必然だった。しかし、志望理由書について、生徒は具体的にどう書いていいかわからないため、一人ひとりの指導に時間がかかる。内田さんは「マニュアル本があれば、生徒は一人でも書き方を学ぶことができる」と考え、作成に着手した。
志望理由書を書くプロセスに従い起承転結の4章で構成。感動を与える文章作りをテーマとし、受験生自身が明確なビジョンを示すために重要な3要素や、必ず盛り込みたい6要素などの具体例を示した。
本人の了解を得て、実際に合格した生徒の志望理由書も引用。オバマ米大統領の演説や、多くのイラストも取り入れ、親しみやすい内容となっている。
内田さんは「志望理由書では、目的ややる気、ビジョンをきっちりと示すことが重要。生徒にも教師にも“助け舟”になる教材として活用してもらえれば」と話している。
「すぐ書ける!志望理由書完全マニュアル」はB5判、103ページで840円。問い合わせは真珠書院(電話03・5292・6521)へ。
AO・推薦入試 学力選抜形式と異なり、志望理由書や面接などをもとに合格者を選考。少子化で学生の獲得競争が激化するなか、私立大などを中心に10年ほど前から導入が急増。文部科学省によると、国公立でも今年度は全国158大学中、AO入試は67大学(42・4%)、推薦入試は147大学(93・0%)が取り入れており、導入比率は、18年度と比べてもAO入試で13・2ポイント、推薦入試で2・7ポイント伸びている。
【写真説明】AO・推薦入試の志望理由書に特化したマニュアル本を出版した内田悟教諭=大阪府守口市
(2010年8月21日 09:04)
Category:教育
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