2010年8月24日
工具通販MonotaRO 客数伸び5四半期増収
長引く不況の中、ネジや配管、作業服など工具の通信販売を手がけるMonotaRO(モノタロウ)が5四半期連続で売上高を伸ばしている。顧客1件当たりの販売額が下がっても顧客数を増やす戦略で、一昨年秋のリーマン・ショック前の売上高を上回る。背景には、企業の経費削減で同社の割安な工具の人気が高まってきたことがある。
「当社は不況に強いビジネスモデル」。瀬戸欣哉(きんや)社長は胸を張る。
平成22年度第2四半期(4~6月期)の売上高は、前年同期比23・6%増の42億円。リーマン・ショック直後の20年度第4四半期(10~12月期)に37億円を計上後、一時的に落ち込んだが、その後は5四半期連続で売上高を伸ばし、22年度上期(1~6月期)も前年同期比23・7%増の83億円と、上期では過去最高を更新した。
同社は今年に入って毎月約1万件ずつ顧客数を増やしており、全体では50万件を突破。企業のコスト意識の高まりで、中堅・中小企業が主体だった取引先は大企業にも広がり始めた。大企業は工具の発注を全国の工場や支店ごとの裁量に任せるケースが多かったが、経費削減の強化で本社が一括発注するケースが増えてきたという。
瀬戸社長によると、同社はすでに12社の大企業(従業員千人以上)と契約。中小企業で月間1万~2万円の取引額に対し、取引を始めたばかりの大企業数社の月間平均が300万~400万円あったことから、瀬戸社長は「大企業は軌道に乗れば、1社当たり1千万円のポテンシャルがある」と期待する。
また、今春には中国で事業を開始。今後は親会社である米グレンジャーの販路を活用し、米国やインドなどでも海外展開を加速する方針だ。さらに米アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」を介したインターネット通販も検討する。
同社の22年度(22年12月期)の売上高予想は166億円。瀬戸社長は「(将来的に)1千億、2千億円を目指す」と意気込んでいる。
(2010年8月24日 08:19)
Category:がんばれ!!ものづくり日本, ビジネス
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