2010年8月27日
【寅の番】 能見 短期決戦の切り札になるか
今さら言うまでもなく、阪神は短期決戦にめっぽう弱い。2005年の日本シリーズはロッテに4戦全敗。クライマックスシリーズも、07年が2連敗で08年は1勝2敗。いずれも第1ステージで中日に行く手を阻まれた。
特に07年は守護神・藤川の登板がないまま終わってしまった。短期決戦では、先発投手が大量失点を喫すると、取り返しがつかない事態になってしまう。井川が米大リーグに移籍してから、エース不在とも言われてきたチームの弱点をさらけ出してきた形だ。
今季も例年以上に先発投手のコマ不足が深刻で、早くも短期決戦が心配になってくるが、ここへきて一筋の光も見えてきた。5月2日の巨人戦で右足甲を剥離(はくり)骨折し、長期離脱している能見が26日に2軍戦で実戦登板。早ければ、9月上旬にも1軍復帰できる可能性が出てきた。
昨シーズンはチームトップの13勝を挙げ、キャンプから「2年続けて成績を残すことが大事」と強調してきた左腕。4カ月近くもチームを離れ、テレビで1軍の試合を見ながら、忸怩(じくじ)たる思いを抱えてきた。「自分はけがをした身なので何も言うことはできないけど、何とかチームの力になりたい」
能見が復帰した2軍戦には、坂井オーナーも仕事の合間を縫って、わざわざ鳴尾浜まで観戦に訪れた。シーズンは残り30試合近くになっているが、左腕にかかる期待は大きい。「リハビリをサポートしてくれた人たちも大変だったと思う。何とか恩返しがしたい」と能見。今季の短期決戦の切り札となれるか。早くも楽しみになってきた。 (丸山和郎)
(2010年8月27日 13:59)
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