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【産創館レポート】ママと赤ちゃんの願いを形に

今年5月にオープンした「キューズベリー」の実店舗 ママと赤ちゃんのための育児雑貨ショップ「キューズベリー」を展開する黄瀬商事(大阪市阿倍野区)は、徹底的に“ものづくり”にこだわっている。そのこだわりに至るまでには、紆余(うよ)曲折のストーリーがあった。

 糸、生地の卸売業を営んでいた家業を、3代目として引き継いだ黄瀬正道氏は、業態をアパレルメーカーに転換。中国での大量生産によって事業を拡大するが、交通事故で車イスが必要な状態になってしまう。これを機に、新たにウェブショップ事業を立ち上げ、製造も中国から国内に切り替え、可能な範囲で事業を継続していた。

 そんななか、妊娠した知人女性から「かわいい母子手帳ケースがないから作ってほしい」という依頼を受けて制作。この商品が喜ばれた経験と、ネットでよく売れていたカードケースが実は母子手帳ケースとして使われていたというアンケートデータから、母子手帳ケース専門のウェブショップ「キューズベリー」の立ち上げを決意。生地、縫製、付属、デザインすべてにこだわった手づくりの商品は少しずつ支持を集め始める。黄瀬正道社長

 その後、抱っこひもや授乳カバー、ベビーレッグウォーマー、布ナプキン、湯たんぽ、ベビーリングなど妊婦や小さな子供を育てている女性の「こんなのあったらいいな」を具現化した商品を次々に開発。それぞれの専門店としてウェブショップを開設し、各商品に対する思いとこだわりを表現している。

 今年5月には実店舗もオープン。プロに協力を得ながら自分たちで素材選びから内装、調度品、BGMまでこだわった。

 6月からは、「妊婦さん、ママさんが元気で楽しくいてくれたら家族みんながハッピーになる!」と、8人の子供を出産した助産師による「お産・育児が楽しくなる無料セミナー」も定期開催。助産師とセミナー参加者の声から生まれた新商品「骨盤ベルト」の開発も始まっている。

(大阪産業創造館シニアプランナー 浜田哲史)

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