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【アスリートファイル】阪神 浅井良外野手

30歳で開花「無我夢中」

 「捕手」で入団したが、矢野の壁は厚かった。2008年、打撃力を生かすべく外野に転向。プロ入りして9年目の今季、1軍定着を果たした。「チームが優勝争いをしているなかで、試合に出られるのは最高の気分です」と喜びをかみしめる。

 規定打席には到達していないが、打率は3割以上をキープ。特に7月は不振で2軍に降格した桜井に代わり、21試合中18試合に先発出場。この間、60打数21安打、打率.350と周囲の期待以上の数字を残した。「毎日が無我夢中です」と充実感でいっぱいだ。

 開幕1軍入りはしたが、少ない出場機会で結果を出すのは容易ではなく、5月は2軍暮らし。それでも「2軍に落ちたときに腐らず、いつかチャンスはある、と手を抜かずに練習をしたのがよかった。神様はいるんだな、と」。

 そんな努力が実を結んだのが、1軍に再昇格したばかりの6月7日のソフトバンク戦(甲子園)。「みんなが打ちあぐねていた杉内からホームランを打てたのは、すごく自信になりました」。もうひとつ、コーチを驚かせたのは外野守備の進歩。「もともと捕手出身だから肩はいいが、ボールの落下点にいくスピードが早くなったね。すごい練習をしていたからな」と山脇外野守備走塁コーチ。

 30歳を過ぎてからの1軍定着に「遅咲き」ともいわれるが、「金本さんをはじめ、下柳さん、桧山さん。みんな40歳を超えても頑張っておられる。僕はまだまだ成長しなければいけない発展途上」と笑う。

 藤川俊、桜井…。まだまだ若手に負けるわけにはいかない。甲子園で試合のあるときは、いつも早出練習をするのが日課だ。(三木建次)

 あさい・りょう 1979年7月19日、神奈川県出身。桐蔭学園から法大を経て、2001年度ドラフト自由枠で入団。08年、捕手から外野手に転向。昨年はプロ入り最多の50試合に出場。打率.313を残した。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。

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