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水蒸気で食品殺菌 大ガスが九大と開発 新装置を販売

 大阪ガスグループで産業ガス事業などを手掛けるリキッドガス(大阪市中央区)は今月から、水蒸気だけで食品を殺菌する「瞬間湿熱殺菌装置」を九州大学と共同開発し、受注を開始した。約100度に達する飽和水蒸気で、瞬間的に加熱するのが特徴。薬品を一切使わないので安全性が高く、殺菌も1秒未満の短時間で済むため、鮮度や風味を損なわないという。

 装置は飽和水蒸気発生装置と殺菌を行う処理槽で構成。発生装置のボイラーで作られた飽和水蒸気を処理槽に送り、処理槽内を飽和水蒸気で充満させる。食品などを処理槽上部から投入し、処理槽下部に落下するまでの約0・7秒の間に飽和水蒸気による瞬間加熱で殺菌を行う。

 実験では、殺菌処理したサンプルからは大腸菌は検出されず、カビや酵母などの一般生菌も殺菌前の100分の1~千分の1に減少した。

 さらに食材の表面だけを瞬間加熱するので、野菜の鮮度や食感、果物や豆類の風味なども損なわないという。

 製造は品川工業所(奈良県田原本町)が手掛け、リキッドガスが自社や品川工業所の販売網を使って販売する。価格は400万~500万円。リキッドガスの中井喜三社長は「薬品を使わない環境配慮型システムという点をアピールしたい」としている。

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