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【総合力で挑む!関電グループ新社長に聞く】(2)

関電パワーテック・中森朝明氏関電パワーテック・中森朝明氏

 関西電力グループの新社長インタビュー「総合力で挑む!」の2回目は、火力、原子力発電所で設備の運転、保守管理を受託するなど電力の安全・安定供給を支援する関電パワーテック(大阪市港区)の中森朝明社長に戦略などを聞いた。(香西広豊、写真も)

発電運転会社めざす

 ――経営状況は

 「主要業務は関西電力の火力、原子力発電所の周辺設備を運転、管理することで、売り上げの約6割を火力、約4割を原子力が占める。平成21年度は電力需要の落ち込みによる火力の稼働率低下により、16年10月のグループ再編以降で初の減収減益となった」

 ――21年度から「中期経営計画」を進めている

 「計画では、安全と品質の確立▽持続的成長の確実な実現▽人材の計画的育成と職場の活性化―を重点項目に定めた。今春、『関西電力グループ長期成長戦略2030』が発表されたのを受け、関電パワーテック版の長期戦略も考える。会社の将来像について闊達(かったつ)な議論を行い、年内には何らかの形を示したい」

 ――技術部門の強化策は

 「火力では燃料設備や排煙脱硫装置など周辺設備の運転業務に加え、名実ともに“発電運転会社”となるように発電機器の運転業務を請け負いたい。そのために技術力の向上は不可欠だ。原子力では化学分析や放射線管理などの業務を受託しているが、今後は原子炉の廃止に伴う関連業務などを見据えた長期的な取り組みも準備を進めたい」

 ――石炭火力発電で発生する石炭灰を販売している

 「石炭をボイラーで燃焼すると、フライアッシュ(乾灰)とクリンカアッシュ(湿灰)が発生する。フライアッシュはコンクリートに混ぜると流動性が向上し、クリンカアッシュは保水性が高く地盤改良材などに利用されている」

 ――22年度の業績見通しは

 「8月31日に舞鶴火力発電所2号機(京都府舞鶴市)が本格的に運転開始し、出力が約2倍の180万キロワットとなった。これを機にフライアッシュの販売を始めたことなどで、22年度売上高は前年度比10億円増の146億円程度と予想している」

 ――今後の課題は

 「当社は社員770人の“人の会社”。従業員一人ひとりの成長を前提に、良好なチームワークと円滑なコミュニケーションで職場を活性化し、組織としての総合力を高めていきたい」

 なかもり・ともあき 京大卒。昭和46年関西電力。常任監査役、常務などを経て平成22年6月から関電パワーテック社長。63歳。三重県出身。

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