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【機先】阪神電気鉄道社長の藤原崇起さん

 大阪と神戸を結ぶ阪神電気鉄道。関西私鉄大手5社の中で路線は最も短いが、平成21年開業の阪神なんば線を介して近畿日本鉄道、さらに阪急阪神ホールディングス(HD)傘下の神戸高速鉄道を介して山陽電気鉄道へも乗り入れており、大きなネットワークが強みだ。藤原崇起(たかおき)社長に今後の戦略を聞いた。 (松村信仁)
 

阪神電気鉄道社長の藤原崇起さん
 ふじわら・たかおき 大阪府立大卒。昭和50年阪神電気鉄道入社、鉄道事業本部運輸部長などを経て平成17年取締役、19年常務、23年4月から現職。59歳。兵庫県出身。

鉄道に不動産、野球やIT融合

――注力分野は新規事業だというが

「阪神電気鉄道には鉄道業で培ったさまざまなノウハウという“資産”がある。そこにアイデアなど新たな息吹を吹き込み、付加価値の高い事業を生み出したい。鉄道や不動産、プロ野球、IT(情報技術)などを上手に組み合わせれば、いろいろな可能性が広がると思う」

――具体的な事例は

「例えばICタグを使い、登下校する子供が校門を通ると、保護者の携帯電話などに電子メールで自動配信するサービス『ミマモルメ』を昨年12月に始めている」

――阪神は高架区間が比較的多いが、高架下の活用法は

「現在、高架下の未利用スペースは約1万平方メートルある。さらに魚崎―芦屋間と甲子園―武庫川間が高架化工事中で、さらに約3万平方メートルが加わる。できる限りこのスペースを有効に使いたい。騒音や振動などの制約もあるが、アイデアを出して活用したい」

――近鉄は伊勢方面から阪神なんば線に特急列車の乗り入れを希望している

「線路の幅や電圧は同じなので、技術的に不可能ではない。ただ阪神は10分間隔を基本に、特急▽急行▽快速急行▽普通のダイヤを組んでいる。ここに近鉄からの直通特急をどう組み入れるかは課題だ。さらに、直通特急が普通列車などを追い越すための設備も必要となる」

――今後の対応は

「近鉄と共同で、課題の洗い出しを進めたい。まずは臨時列車を走らせて、どのくらい需要があるのかを調べるつもりだ」

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