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資産運用のプロ育成 大阪電通大

大扉(奥)を開け、住友信託銀行の地下貸し金庫室を見学する学生ら 大阪電気通信大学(大阪府寝屋川市)に日本で初めて開設された「アセット・マネジメント学科」が注目されている。CSR(社会貢献活動)を重視する金融機関やメーカーの協力を得て、金融機関から講師を招いたり、メーカーでのインターンシップを実施。資産運用の専門家育成に力を入れる。

金融機関から講師/信託銀で特別授業

 大阪市中央区の住友信託銀行本店で6月下旬、同学科の1、2回生約50人が集まり、大手資産運用会社、JPモルガン・アセット・マネジメントが受け持つ講義枠の特別授業が行われた。

 講師は住友信託銀本店営業部の行員ら。「もし銀行がなかったら何が困るか」といった質問で、学生が銀行の役割をイメージできるよう誘導。財務コンサルタントは公正証書遺言について解説し、「遺書と違い、遺言は書いた後、みな精神的に元気になる」と、実体験を交えて話した。

 若い学生にとって遺言はひとごとになりがちだが、「たまに相続ということを考えると面白いよ。これも経済なんだ」と、その重要性を指摘していた。

 講義の後は、一時期東洋一の大きさを誇った地下の貸し金庫室を見学。重量7トンの大扉が開けられ、担当者が「規定の範囲内なら何を保管してもらっても構わないし、銀行は中身をチェックしない」と説明した。

 学生は「テロが起きても壊れないか」などと質問。1回生の安住勇紀さんは「銀行は人と人の間に立つ大切な組織。特に信託という業務は社会貢献なんだと分かった」と話した。

 アセット・マネジメント学科は平成21年4月に新設され、現在は1~3回生計105人が在籍。1~3年次に基礎知識とともに専門知識を学び、2年からはインターンも行う。4年次には計量経済学や行動ファイナンス論、不動産投資論など実社会に直結する授業が組まれ、証券アナリストやファイナンシャル・プランナー(FP)、公認会計士、税理士、簿記検定などの取得を目指す。

 松尾邦子准教授は「実業界から来てもらっている教員は多い。ネットワークで培ったことを講義で学生へ還元してくれる」と話す。

 8月には京都の大手部品メーカーや、東京のJPモルガン・アセット・マネジメントなどでインターンを行う予定だ。

【写真説明】大扉(奥)を開け、住友信託銀行の地下貸し金庫室を見学する学生ら=大阪市中央区(南昇平撮影)

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