(126コマ) 北区中之島1 中之島倶楽部
赤レンガの壁とガス灯に囲まれてよそ行きの気分に浸りながら、ふわふわのオムライスにスプーンを入れる。口全体に広がるケチャップライスの甘みに、何ともいえない懐かしさを感じた。
中之島の中央公会堂にあるレストラン「中之島倶楽部」は、公会堂の修繕工事が終了した平成14年秋にオープンした。
オムライスは、旧レストランから引き継いだ名物料理。価格は650円と手ごろで、「レトロでモダンな雰囲気を気軽に楽しめる」とランチタイムのOLに人気だ。
「若い人だけでなく、公会堂で卒業式をしたとか、小学生のころ写生に来たというように、昔を懐かしむ年配の方が多いのも特徴です」と西田誠吾支配人(48)。
公会堂は大正7年に完成。赤レンガの壁と青銅のドームが印象的なネオ・ルネサンス様式で、大正〜昭和〜平成と、大阪のシンボルとして親しまれてきた。近くには春は新緑、秋は紅葉を楽しめる並木道。風景画を描く人の姿を見かけた。
散歩の途中に立ち寄った常連の女性客(64)は、「この店には古き良き時代の御堂筋の魅力が詰まっています」。ケチャップライスに感じた懐かしさは、大正モダニズムへのあこがれだった。
(2007/10/11) |