中央区道頓堀1 たこ昌
雪が降りそうな曇り空のもと、肩をすくめて御堂筋を足早に歩く。目指すは「大阪出るとき連れてって〜」でおなじみの「たこ昌」。かに道楽中店を背に千日前商店街を進むと、左手に赤い看板が見えてきた。
「今日は寒いですからね、お客さんも少ないですわ」と奥へ通してくれたのは、この道14年、ベテラン従業員の神谷節子さん(55)。店は3階建てで、3階の座敷は主に「たこ焼き体験学習」の場になっているという。大阪人には珍しくない体験だが、東北地方などから来た修学旅行生にはこれが大人気。
“焼き”の指導中にも歓声があがり、「大阪弁でしゃべって」というリクエストには、わざとオーバーに答えるというおちゃめな神谷さん。
たこ昌のたこ焼きは、秘伝のしょう油がベースのあっさり味。「火のまわりが早い銅版を使って強火でカリッと焼きあげるんです。しょう油が香ばしゅうておいしいんですよ」
たこ焼き御昼膳(850円)や、たこ焼き&タコづくしの「たこ焼き懐石」(3000円)など珍しいメニューも興味をひく。「冷凍たこ焼きも好評で、『贈答用に』とようけでてます。大阪らしいですもんね」
帰り際、再び店内に呼ばれた。テーブルにはアツアツのたこ焼き。こんなさりげない優しさがうれしい。おかげで冷えた体も気持ちもほっこりぬくもり、足どり軽く道頓堀を後にした。
(2007/12/20)
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