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 中央区難波1 丹青堂

 御堂筋の一筋東にある戎橋筋商店街。昼を過ぎるとともに活気を帯びていくこの通りも、平日の朝は人もまばらで、違う商店街を歩いているような錯覚さえ覚える。すれ違う人々の会話の多くが日本語でないことも、その理由だろう。「近年、この時間帯はミナミ周辺を観光する韓国人や中国人のツアー客がほとんど」。こう語ったのは、大正14年から商店街で書と日本画の商いを営む「丹青堂」の中尾健治店長(56)。

 同店は長い間、戎橋筋界隈を見守ってきたが、「客層や雰囲気の変化の速さは驚くばかり」と中尾さん。高齢の常連客からは、老舗がなくなり、若者向けの店が増えることは時代の流れで仕方がないとしても、ぶつかっても知らんぷり、わが物顔で歩くマナーの悪い若者が目立つようになり、怖くてこの付近に近づけなくなったという話も耳にするという。

 そんなこともあって、中尾さんは「落ち着きや、礼儀作法を養える書道が今の教育には必要なんちゃうかな」と、書道の教育的効果の再認識を訴える。

 同店では書道道具のほかに、和紙や和紙でこしらえた雑貨、折り紙や便箋(びんせん)、薫り高いお香類なども扱い、おみやげやプレゼントに購入していく人も多いという。今はちょうど「ひな祭り」のあしらいで店内は華やか。小振りのひな人形や、ひなまつり商品が陳列棚をにぎわし、その愛らしさに誘われて立ち寄る客も少なくないようだ。


(2008/2/7)

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