(54コマ)浮世小路−中央区道頓堀1
大正時代のにぎやかな街並み
道頓堀のうどん屋とパチンコ屋の間。古くから「浮世小路」と呼ばれる細い路地に一歩踏み入れると、大正時代のにぎやかな街並みを再現した不思議な空間が広がった。
赤いちょうちんがぶら下がり、芝居茶屋や寄席、ぜんざい屋などの表玄関が並ぶ=写真。どこからともなく聞こえてくるのは寄席の出囃子だ。
「狭いからおもしろいんですよ。こんな通りが道頓堀と法善寺横丁を結んでいるなんて最高でしょ」。にやりとするのは、この通りをプロデュースした吉里忠史さん(67)。
道頓堀や法善寺横丁の歴史、文化を感じることができる名所を作りたいと、10年ほど前から計画。法善寺横丁の2度の火災で、計画が頓挫しかけたこともあったが、街の人から資金を募り2年前にお披露目した。
人の気配を感じるセンサーで通りのあちこちから音が聞こえるなど、遊び心ある仕掛けがたっぷり。通りの中ほどには、おみくじを仕込んだ祠(ほこら)があって「これが結構人気でね」と吉里さん。「今は路地の北側半分までですが、南側の壁も演出したい」と張り切っている。
(2006/1/13) |