(62コマ)ナカムラ−中央区難波4
ジッポーが何と4000点
壁も、天井も。びっしりと並んだジッポーが店の一面を埋め尽くす。その数約4000。好きな人には、さぞ、たまらない光景だろう。
難波駅のすぐそば「ナカムラ」は、ジッポーファンには知られた存在。全国から大勢の人がやってくる。
創業は昭和21年、ジッポーは2代目の中村義弘さん(60)が販売を始めた。
「まず故障がない。壊れても無料で修理する。そんなものづくりの姿勢にほれて」
使い捨てライターが台頭し、オイルライターの利用者が減っていったときも、自分の給料を削って、コツコツと仕入れ続けた。
そんな店の評判が、米ジッポー本社の重役の耳に入り、昭和57年には社長が来店。「これだけそろえている店は本国にもない」と感激し、翌日も京都観光の予定を変更し、再び来店したという。
今は後継者となる息子の典弘さん(29)が、義弘さんの元で修業している。昨年4月、1950年代のアメリカをイメージして改装。ライターに囲まれる小部屋を作った。
部屋に並ぶのは、年代物の“お宝”の数々。ディズニー柄の製品から、第2次世界大戦中に作られた鉄製のもの、創業のころのタイプ。小さなライターの一つひとつを、中村さんはいとおしむように説明してくれる。商品だけでなく、そんな話がまた大勢のファンをひきつけている理由なのだろう。
(2006/3/24) |