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 (65コマ)高島屋大阪店−中央区難波5

 時を重ねるごとに増す風格

 戦前、戦後、そして経済成長…。時代とともに、御堂筋はめまぐるしく移り変わってきた。けれども、この風景だけは変わることがない。

 高島屋大阪店が全館オープンしたのは昭和7年。大鐵(だいてつ)(現・近鉄)百貨店阿倍野店など、多くの駅ビルを手がけた元鉄道省初代建築課長の久野節が設計した。「テラコッタ」と呼ばれるタイル張りの外壁は、時を重ねるごとにその風格を増している。

 当時は、業界初の冷暖房装置が話題を呼び、「今年の避暑は高島屋で」が流行語になったという。三越、そごう、建て替え工事が進む阪急と、昭和初期の百貨店の名建築が姿を消す中、その希少価値はますます高まっている。

 「これだけのものを今造ろうとしても無理。大阪の文化として守りたい」と同店広報課。平成21年秋に向け、大規模な増床計画が進んでいるが、今の外観はそのまま生かす計画という。

 すぐ向かいには、この秋オープンする商業施設の建設が進む。周囲に真新しいビルが建てば建つほど、御堂筋の“顔”の魅力は輝きを増していくのだろう。


(2006/4/14)
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