(70コマ)心斎橋コーヒーコーナー −大阪市中央区
通勤客の憩いに40年
サンドイッチの卵を焼いているかと思うとコーヒーをドリップ。グラスを片付け、千円札を受け取り、「はい、おつり」。次々にオーダーをさばいていく。その手際の良さに感心させられる。
「どんなに忙しくても手抜きはしません。味に出るからね」
地下鉄心斎橋駅の南の一角にある「心斎橋コーヒーコーナー」。店長の浅井絹子さん(50)は、ほんの少し手を休めて笑顔を見せた。
なるほど、サンドイッチのタルタルソースは手作りだし、ミックスジュースは、隠し味にアイスクリームが入っている。手抜きどころか、普通の店よりよっぽど手が込んでいる。
店は40年前に両親が始めた。当時はコーヒー1杯40円。ミナミのど真ん中の地下鉄駅だけに、忙しいのは昔も今も変わらない。スーツ姿のサラリーマンに、買い物客…。朝夕のラッシュアワーには、次から次に客がやってくる。よく利用するという男性は、「忙しいときほど寄ります。そのほうが気が休まってあとの仕事がうまくいく」と、たばこを一服しながら、熱いコーヒーを飲んでいた。
(2006/5/26) |