(89コマ)中央区平野町4 夜の訪れ告げる ほのかな明かり
大阪ガス本社「ガスビル」の玄関前にガス灯が2組立っている。ガス灯は、昼間はついていることがわかりにくいが、夕方になるとほのかな明かりが浮かび上がり、夜の訪れを告げる。
大阪ガスに由来を聞くと「このガス灯は昭和41年、ビルの増築工事に伴い設置した。大阪ガスの事業の始まりがガス灯だったことから、そのシンボルとして、今も24時間御堂筋を照らしている」という。
時代がかわり、電気が主流になると、ガス灯を見かけることは少なくなった。しかし、料理店など雰囲気のある照明を求める人も多く、今もガス灯の需要はあるという。
昭和8年に建設されたガスビルは、名建築の多い御堂筋の中でも代表的な存在だ。アールデコ調の建築様式とガス灯はレトロな雰囲気を醸しだし、イチョウ並木に映える。
肌寒い季節になったがガス灯に手をかざすと、火のぬくもりがほんのりと伝わってくる。ゆらゆらとまたたく明かりは、電灯にはない「味」があり、通りを歩く人たちの心の中まで暖めているようだった。
(2006/11/24) |